KSTAC|慶応理工学部体育会山岳部

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活動理念:Science & Adventure

SCIENCE & ADVENTURE

Scienceとは、容易に立ち入ることができない山岳地帯での放射線汚染度や、温室効果ガスの放出量など、具体的数量の研究がほとんどされていない対象に対し、他に先駆けて調査を行うことです。

Adventureとは、そういった未知なるものに好奇心を持って取り組み、また、部員それぞれが責任をもって自主的に計画し、果敢に登山活動にも挑戦していくことです。

KSTACはただ山に登るだけではなく、この2つを組み合わせたScience & Adventureの精神をモットーに意欲的な活動をしています。

代表挨拶

MESSAGE FROM MANAGER

 はじめまして。2024年度代表を務めさせていただいている、機械工学科3年の中山と申します。

 私ども理工体山岳部ではScience & Adventureの精神のもと、単に山登りを楽しむだけでなく様々な目標達成に向けて意欲的な活動に取り組んでいます。

 以前には山岳地域での科学的探究活動も行っておりました当団体も、年々部員数の減少やそれに伴うモチベーションの低下、あるいはライフスタイルの変化により部活動の生活に占める比重が変わったこともあるのでしょうか、次第に活動が停滞するようになってしまいました。追い打ちをかけたのが新型コロナウィルスによる活動休止で、元々技術の継承が重要な山登りというフィールドにとっては致命的な出来事でした。しかし、先代やOBの方の奮闘もあり何とか部活動を存続・再生させることができました。その一方で、順調に活動を再開する中で新たな問いが芽生えました。敢えて、理工系の登山団体を名乗っている意義は何か、他の団体とは何が違うのだろうかという問いでした。

 ただ都度学生が集まって山に登って下りてくるだけでは勿体ない。折角大学の登山団体に所属するのならば、ある程度は技術や体力のステップアップをして、目標を達成する経験を味わい、将来にわたって楽しめる趣味や仲間をつくってほしい。そのような思いが出発点でした。

 例えばトレーニングひとつを取っても、ただ闇雲に筋トレや体力トレーニングを行っても仕方がないものです。(そして、理工系の学生はとても忙しい!)なので、そこは理系らしく、目標達成に最も効率の良いトレーニング法を実践したいと考えます。例えば目標が夏季の槍穂高連峰全縦走であるならば、最長4日分の食料を持って歩き続ける体力が必要ですし、大キレットなどの難所では多少疲れていても姿勢の保持ができる筋力やバランス能力の習得が不可欠です。ではその為に必要なトレーニング法は何だろうか? このように考えて、目標に向けて行動することが当団体のモットー、Science & Adventureなのではないかと考えています。

 私や他のリーダー会メンバーはともに、メンバーがやりたいことをやれるように精一杯のことを致したく存じます。何卒宜しくお願い致します。

棒ノ折山・白谷沢にて。

福島県吾妻連峰での放射線計測プロジェクト

RADIATION MEASUREMENT

慶應大学理工学部山岳部では、福島県吾妻連峰が「安全な山」であることを周知するために、「慶應吾妻山荘」をベースキャンプとして、吾妻連峰における放射線レベルの価を系統的に計測、科学的に分析し、公表することを計画しています。

吾妻連峰は福島市の西に広がる山塊で、磐梯朝日国立公園の一部を構成しています。2011年3月におきた福島第一原子力発電所における水素爆発によって、空中に飛散した放射性物質が、雨と共に吾妻連峰にも降下しました。安全なのですが、風評被害も伴って、この地域の山に入る登山者数が減ってしまいました。

慶應義塾大学では、福島県吾妻連峰の東面に、「吾妻山荘」(写真)を持っており、この小屋は管理人をおき一般の登山者にも公開し、慶應の小屋として親しまれています。

理工学部山岳部では、ソーラセルにより電源を確保でき、衛星電話によって通信機能が保証されたこの山荘を前進基地として、吾妻連峰における放射線、特に、原子炉由来の137Csの崩壊によって生ずるβ線およびγ線強度を測定し、科学的に解析する計画を持っています。吾妻連峰における放射線量測定は様々な団体によって実行され、ホームページ上で公開されてはいますが、不確かさの評価がなされておらず、系統的なデータは未整備と言える状態となっています。

先輩やコーチが指導を行い、理工学部山岳部が行う測定調査として、測定結果を学術的に纏めてゆきます。

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