KSTACについて

KSTACとは
About KSTAC

慶應義塾大学理工体山岳部(通称、KSTAC)は1939年創立の、理工学部体育会の中でも歴史のある団体です。国内でも珍しい理工系の登山団体として活動の場は登山だけにとどまらず、国内外での環境観測や山岳地域調査も行ってきました。歴史ある組織として、また理工系がメンバーの中心という利点を生かした、メンバー間の世代を超えた繋がりは本会の大きな特徴の一つとなっています。KSTACはワンダーフォーゲル部(ワンゲル)のように大人数ではなく、三田の山岳部ほど厳粛な活動は行っていませんが、比較的少人数であるが故のアットホームさ、そして風通しが良いことは本会が大切にしてきた価値観です。長らく理工学部所属の男性部員が多い環境でしたが、近年では特に他学部や女性、留学生等のさまざまな会員が増えており、多様な学生をを受け入れています。

▲後立山連峰 白馬岳にて雷鳥との邂逅

活動の指針
Guidelines for Activities

「理工学部の厳しいスケジュールに対応した活動」をモットーに、月1回の監督を交えたミーティングをはじめ、月に1~2回、山行計画に沿った登山活動を行っています。長期休暇中には合宿でより難易度の高い山を目指します。登山というリスクのある活動を行う以上、安全を第一に活動を行うことはもちろん、ゆとりのあるスケジュールで勉学やアルバイト等との両立を前提としたうえで様々な活動を行うことを目的としています。活動への参加は原則として任意で、ノルマ等はありません。
一方で、折角の大学生活で山を目指すからには更なる高みを目指したいという部員も積極的に応援しており、年間スケジュールに沿ったレベルアップやより高い難易度の山を目指すプログラム等を準備しています。また少人数であるのでメンバーの実力が把握でき、現状の体力や技術に合わせた柔軟な登山計画を立てています。

部員の構成
Member Composition

 4年生・・・2人
 3年生・・・5人
 2年生・・・11人
 1年生・・・17人
 院生・・・1人
 留学生・・・3人

 うち女性・・・7人
 理工学部以外の学部生・・・8人

所在地
Location

慶應義塾大学 矢上キャンパス 16B-204(部室)

年間予定
Annual Schedule

4月

新歓山行・キックオフミーティング・新歓食事会

5~7月

日帰り登山・各種講習会・プレ合宿など
6月にはOB総会が実施されます

夏休み

テント泊合宿(数回)

10~12月

日帰り登山・OB会合同登山・三田祭期間を利用した合宿など

春休み

OB会主催スキー合宿・雪山講習・雪山合宿(有志)など

沿革
History

・1939年

慶應義塾大学理工学部の前身である藤原工業大学山岳部として発足。

・1943年

戦火により大学生の徴兵猶予停止。部員も豊川海軍工廠に動員される。

・1945年

日吉も空襲の被害を受け、校舎が全焼する。以降、大学は小金井に移転する。

・1949年

新制慶應義塾大学藤原記念工学部発足。山岳部も体育会加盟。

・1954年

医学部山岳部富士山事故を契機にOB会が発足。

・1967年

甲斐駒ヶ岳尾白川にて遭難事故。

・1972年

鹿島槍ヶ岳赤岩尾根にて遭難事故。理工学部、矢上台(現在の場所)に移転。

・1983年

インドヒマラヤCathedral(6400m)に遠征。

・1991~1996年

日本山岳会 北米マッキンリー気象観測プロジェクトに参画。

・1996年

新入部員ゼロを記録。

・2006年

再び部員ゼロを記録。これを機に山岳部創生プロジェクトをスタート。監督・コーチ制度を新設。

・2008年

山岳地域での二酸化炭素濃度に関する研究を学会発表。

・2012年

福島県吾妻連峰での放射線量測定研究を実施。

・2020~2021年

新型コロナウィルス感染拡大により活動規模を大幅に縮小。

・2024年

創部85周年を迎える。